林芳正外相は1日午後、翌日の日中外相会談に向けて中国・北京に到着し、中国に進出する日系企業の関係者らと懇談した。日本の製薬大手・アステラス製薬の社員が中国当局に拘束されたことを受け、企業からは不安の声が上がる。林氏は懇談で「中国側には、厳重な抗議と早期解放を引き続き強く求めていく」と述べた。
懇談は非公開で、食事をとりながら約80分間行われた。外務省関係者によると、出席者には拘束された社員と親交のある人も多く、中国の反スパイ法の規定にはあいまいな点が多いため、自身の安全を不安視する声が相次いだという。
外務省によると、林氏は「経…