ペリー来航で知られる浦賀の地名消える 横須賀南警察署に名前変更

村上潤治
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 横須賀南署(神奈川県横須賀市久里浜1丁目)が1日、発足し、住民らを招き、除幕式があった。97年続いた浦賀署の名称変更で、署の改称は横浜市青葉区ができた1994年に緑北署が青葉署に変更されて以来29年ぶりとなる。

 金子秀行署長は「知名度の高い『浦賀』の地名を冠する署として慣れ親しみ、寂しい思いがある。新たな伝統をつぐむべく治安維持に邁進(まいしん)する」とあいさつ。多発する特殊詐欺対策に力を入れるという。署は1年かけて封筒やパトカーの表記を書き換えた。

 浦賀署は1878年に「横須賀署浦賀分署」で発足し、1926年に現在の名称に。2020年、老朽化に伴い浦賀地区から約2・5キロ離れた久里浜地区に移転し、署名変更も検討したがペリー来航でも知られる浦賀の名を残した。移転後、場所を間違える人が相次ぎ、高校名などで採用されていた「横須賀南」に名称変更することになった。(村上潤治)

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