山梨学院の選手らに甲府市内のPVで声援
三笠友里恵
第95回記念選抜高校野球大会決勝の1日、甲府市内にはパブリックビューイング(PV)の会場が設けられ、約50人が山梨学院の選手らに声援を送った。ストライクやアウトを取るたびに「よしっ」と声が上がる。報徳学園の好守には、ため息と感嘆が漏れる場面もあった。優勝が決まった瞬間、総立ちに。甲子園に届けとばかりに大きな拍手と万歳に包まれた。
甲斐市から駆けつけた平野明美さん(62)は「勝っても負けても大きな画面で応援したかった」。「周りのしっかりしたバックアップと監督の信頼があって、エースの林投手は自信を持って投げられたと思う。希望と勇気、そしてたくさんの笑顔をありがとう、と伝えたい」と声を弾ませた。
甲府市内に住む大久保百合子さん(73)は、ユニホームカラーに合わせたスカイブルーの服でPVに訪れた。開幕戦だった初戦を甲子園で観戦したという。順延などたびたび天候不良の影響を受けたが、「天気も味方につけたのでは」と感慨深げだった。(三笠友里恵)
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JR甲府駅前では1日午後4時過ぎ、山梨学院の第95回記念選抜高校野球大会優勝を報じる朝日新聞の号外が5千部配られた。駆け寄って受け取る子どもや、「すごいねえ」とその場で見入る人たちもいた。