「僕が応援来るけん負けるのかな」 J1鳥栖、7歳の涙に奮起の勝利
サガン鳥栖は1日の明治安田生命J1リーグ6節、FC東京と佐賀県鳥栖市の駅前不動産スタジアムで対戦。後半終了間際、移籍してきたばかりのFW河田篤秀のゴールで1―0で競り勝った。公式戦3連敗中だった鳥栖。サポーターの男の子が「僕が応援来るけん負けるのかな」と観戦帰りに号泣したというSNSの投稿を試合前のミーティングで共有。気を引き締めて試合に臨んでいた。
鳥栖は今季開幕戦で湘南に1―5と大敗。3節に白星を挙げたものの、公式戦1勝4敗2分けと波に乗れずにいた。
神戸に0―1で敗れた18日夜、福岡県久留米市在住のサポーターが「帰ってきて悔しくて泣いてます」と、顔をくしゃくしゃにして泣く7歳の男の子の写真を投稿した。26日のルヴァンカップで横浜F・マリノスに0―2で敗れた後、歩道にへたり込んで号泣する子の写真とともに、「この世の終わりみたいに泣いてますよ」「僕が応援来るけん負けるのかな言い出した。(中略)次こそは勝ってくれー!!」と投稿した。
決定機を生かせぬ場面が目立っていた鳥栖は、3月28日、J2大宮アルディージャから河田を完全移籍で獲得したと発表。河田は直後にチームに合流し、1日の試合にベンチ入りした。
このサポーターの投稿を目にしたチーム側は、クラブハウスでのミーティングで内容を共有。選手たちは「この子を含めたファン、サポーターを笑顔にしよう」との思いでスタジアムに乗り込んだという。
試合はDF坂本稀吏也とFW…
- 【視点】
これぞJリーグの存在意義!そう感じてしまうクラブとサポーターの交わりです。 サガン鳥栖が負けて「この世の終わりみたいに」泣きじゃくった弱冠7歳のサポーター。その悔しさをミーティングで共有して、「この子のためにも」と奮起して、勝利という