各社で入社式、マスクなし社員増える 「顔が見えることが大事」

益田暢子
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 新年度最初の平日となった3日、多くの企業で入社式が開かれた。新型コロナ下で4回目となる「門出の春」。今年は政府がマスク着用を屋内外問わず「個人の判断」に委ねたことで、式典でもマスクをはずした「顔が見える」社員が増えた。

 生活用品メーカーのライオンが同日午前、東京都台東区の本社で開いた入社式では、「一人ひとりの顔が見えることが大事」と、グループの新入社員86人と役員7人の全員がマスクなしで参加した。口元まで見えることで、お互いの顔を見て笑顔になる社員が目立った。

 検温や消毒の対策は今年も実施したが、社員同士の距離は昨年より狭めた。

 式典では、新入社員が本社1階ロビーに一人ひとり入場し、意気込みを表明した。3月30日付で社長に就いた竹森征之社長が「不安を恐れず、フレッシュな気持ちで仕事をしていただきたい」とあいさつした。

 このほか、3日に入社式を開いたパナソニックホールディングスでは新入社員と役員の大半がマスクをしないで参加、三井物産は新入社員にマスクなしを推奨した。ダイキン工業コニカミノルタなど多くの企業でもマスク着用を任意として、それぞれの判断に委ねた。(益田暢子)

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