奈良市の平城京跡の発掘調査で、奈良時代前期の大型掘立(ほったて)柱建物跡3棟が見つかった。市教育委員会が3日発表した。調査地周辺は、「日本書紀」の編纂(へんさん)者として知られる天武天皇の皇子・舎人(とねり)親王(676~735)邸の有力候補地で、その主屋だった可能性がある。
今年1~3月、共同住宅建設予定地約370平方メートルを調査した。
3棟の建物跡は南北に並び、最も大きいと推定される北側の建物は、推定で東西約20メートル、南北は10メートル以上。柱を立てるために掘った方形の穴も、一辺1・5メートルと巨大だった。
平城京は、碁盤目状に区画さ…
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