フィリピン大統領府は3日、米国との防衛協力強化協定(EDCA)に基づき、新たに米軍が一時的に駐留できる四つの拠点を発表した。従来の5カ所から9カ所となる。台湾に近いルソン島北部や、中国と領有権を争う南シナ海の南沙諸島に近いパラワンなどが含まれており、中国との緊張が高まる可能性がある。
発表によると、北部カガヤン州のカミロオシアス海軍基地とラルロ空港、北東部イサベラ州のメルチョラデラクルス基地、西部パラワン州バラバク島の計4カ所に、米軍が一時的に駐留できるようになる。
大統領府は声明で、この4カ所について「適切で相互に有益」との選定基準を表明。「緊急時や自然災害の際の人道支援にも活用されるため、国の災害対応を強化することが期待されている」としている。また、国防省は米軍基地にはならないとし、「軍事のための貯蔵施設として使用される」と説明した。
フィリピンは、中国に友好的…