第11回小泉家を3代支えた重鎮が引退 進次郎氏も「わからない」選挙の行方
伊藤良渓 足立優心
今回から人口減少のあおりを受けて定数が1減となった神奈川県議選の横須賀市選挙区(定数4)。候補者の一人はこう口にした。「情勢は未知数だ。景色が変わった」。
約35年間議席を守ってきた重鎮議員が昨年末に突如引退を表明したためだ。選挙情勢は一気に視界不良になっている。
小泉家の「足軽大将」
「次にやることは、新しい時代のリーダーを世の中に送ることだ」
昨年12月、横須賀市議を3期、県議を9期にわたって務めた自民党の牧島功氏(78)が引退を表明した。
牧島氏は小泉純一郎元首相の父で防衛庁長官も務めた純也氏と純一郎氏の秘書を務めた。現在は県連会長を務める進次郎氏まで3代にわたって小泉家を支えてきた。前デジタル相の牧島かれん衆院議員の父でもあり、県政界の「重鎮」だ。
前々回2015年、前回19年の県議選横須賀市選挙区では3万票あまりを獲得し、トップ当選だった。
しかし、牧島氏はこう漏らす。「小泉家の足軽大将としてやってきたが、進次郎を支える同年代の議員が必要だ」
その後継に名乗りをあげたの…

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