フランスのマクロン大統領は6日、北京で習近平(シーチンピン)国家主席と会談した。両首脳は共同宣言でウクライナ侵攻について、「核兵器を使ってはならない」とロシアに対して呼びかけた。欧州と中国はここ数年、人権問題をめぐって関係がこじれてきたが、互いに共通する主張を強く打ち出すことで結束を強調した。
マクロン氏は会談の冒頭で習氏に、「ロシアに理性を取り戻させるためにはあなたが頼りだ」と語りかけた。会談後の共同宣言では、「核兵器は完全にこの紛争から排除されなければならない」と指摘。この点で中国側と考えを共有していると説明した。
ウクライナ侵攻をめぐっては、欧州連合(EU)の加盟国の間でロシアに対する中国の兵器支援への警戒感が強い。AFP通信によると、マクロン氏は北京到着後の5日、中国を念頭に「侵略者を助けるなら、何者であっても国際法違反の共犯者になる」と語った。
欧州諸国、対中国では温度差
EUでは、昨年11月から今…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら
- 【視点】
今回のマクロン大統領は、まるで出来の悪い「仲介者」のお面をかぶったビジネスマン。 IPAC(対中政策を考える列国議員連盟)加盟のヨーロッパ勢は、このマクロン大統領の姿勢に激怒し、カナダやオーストラリアの議員も含む30人の連名で、即刻強い非
…続きを読む

書籍「ウクライナ侵攻 10の焦点」が発売中
1年余のウクライナ取材の集大成となる「検証 ウクライナ侵攻10の焦点」が発売中。朝日新聞出版、1870円(税込み)。※「朝日新聞出版」のサイトへ遷移します。[もっと見る]