「極めて厳しい安全保障環境」 不明ヘリ搭乗の師団長、着任会見で
沖縄・宮古島周辺で消息をたった陸上自衛隊のヘリコプターに搭乗していた坂本雄一陸将(55)は、3月30日に陸自第8師団(熊本市北区)の師団長に着任したばかりだった。31日にあった着任式後の記者会見では、「我が国の安全保障環境は、中国、北朝鮮、ロシアに囲まれ、極めて厳しい環境にある」との認識を語りつつ、「地域にほれて隊務をしていきたい」と抱負を語っていた。
坂本師団長は会見の冒頭、九州南部地域を管轄する陸自のトップに就任したことについて、「陸上自衛隊の第一線であること、伝統と歴史ある部隊に着任したこと。大変光栄に思うとともに、身の締まる思い」と語り、「地域を担任するということで、地域に信頼される、愛される第8師団を目指していきたい」とあいさつした。
求められる任務については「サイバー、宇宙、電磁波、新たな領域に対応していかなければならない。陸の部隊だけでは対応できませんので、海・空や米軍などと連携の強化が必要と考えている」と語っていた。
記者からこれまで印象に残る…
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- 【視点】
坂本さんは2017年まで、市ケ谷の防衛省で陸上自衛隊の報道対応を統括する陸幕広報室長をお務めで、その頃私はお世話になりました。旧軍の暴走と敗戦を経て戦後に生まれた自衛隊は、国民に親しまれる組織になろうと広報を重視しており、坂本さんはそれにふ
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