第13回ため息とすすり泣きと恨み節と 今井瑠々氏にはじかれ「本命」落選
新顔3人が争った岐阜県議選多治見市選挙区(定数2)で勝ち残ったのは、旧民主党系無所属の判治康信氏(47)と、自民党から推薦を受けた無所属の今井瑠々(るる)氏(27)だった。あおりを受けたのが自民公認で本命視されていた友江惇氏(36)。「自民の支持団体の95%が付いた」(陣営幹部)が、2位の今井氏に812票差で沈んだ。
その友江氏の事務所。9日深夜、落選が決まると、詰めかけた支援者からはため息とすすり泣く声が漏れた。重い足取りで姿をみせた友江氏や、自民の古屋圭司・元国家公安委員長(70)=岐阜5区=らは目を潤ませながら、何度も深々と頭を下げた。友江氏や古屋氏らは敗戦の弁を述べ、「申し訳ありませんでした」と繰り返した。
自民の同市支部幹部は恨み節を漏らす。「古屋氏のせいでこんなことに。友江氏は割を食った」
立憲民主党から自民党に電撃転身し、岐阜県議選に立候補した今井氏が初当選しました。その一方、自民の本命だった公認候補の友江氏が落選の憂き目に。まさかの展開に古屋氏への不満の声が聞こえてきます。
多治見市選挙区では、1987年から非自民と議席を1議席ずつ分け合ってきた。多治見、中津川、瑞浪、恵那、土岐の東濃5市からなる衆院岐阜5区で、古川雅典・多治見市長(70)は唯一の非自民。革新系の市長が28年間続く同市での勢力拡大は、古屋氏ら自民側の悲願でもあった。
そこで自民の2議席独占を狙…
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