株価を「4年で2倍超、7年で4倍に」 第一生命・菊田新社長の野心
小出大貴
第一生命ホールディングス(HD)新社長の菊田徹也氏が朝日新聞のインタビューに応じ、今後4年で株価を2倍超に高めることを目指すと語った。海外事業の拡大とM&A(合併・買収)で、企業価値を高めていくという。
国内の大手企業トップが、株価を短期間で大幅に上げる目標を掲げるのは珍しい。株価に株数をかけた同社の時価総額は現在、約2・5兆円。菊田氏は、この時価総額を「4年後の2027年3月には2倍超の6兆円、30年度には約4倍の10兆円にすることを目指す」と述べた。10兆円の根拠は「世界トップ層の仏アクサなどと規模で並ぶため」という。
北米や東南アジアなど9カ国で展開している海外の生命保険事業を強化する。30年には、海外事業の利益が全体に占める割合を、今の3割弱から5割にまで引き上げていくという。
デジタル分野を中心にM&A…