増える地域共通のブレザー制服 神戸モデル標準服が開校式でお目見え
神戸市北区の山あいの学校が小中一貫校の市立義務教育学校八多(はた)学園となり、開校式が10日にあった。中学1年生にあたる7年生は、神戸市教育委員会が今年度から導入した地域共通の新制服「神戸モデル標準服」を着て、式典に臨んだ。
「神戸モデル標準服」は港町の神戸らしくマリンカラーの紺が基調のブレザーで、上着の左胸には錨(いかり)マークのワッペンをあしらう。地元のアパレル大手のワールドがデザインした。今年度から採用するのは八多学園のみだが、2年後には神戸市内の全82校で希望する生徒は着用できるようになる予定だ。
7年生の女子生徒は「大人っぽいデザインでいいと思う」。自転車登校のためスカートではなくスラックスを選んだという。男子生徒も「動きやすくてカッコイイ」と笑顔をみせた。
神戸市のように、公立中学校で地域共通のブレザーの制服を採用する自治体が増えている。
大手制服メーカーのカンコー(岡山市)の調べでは、2024年度までに東北から九州まで約50自治体が導入する予定という。
理由の一つが、性的少数者への配慮だ。公立の中学校では詰め襟とセーラー服がいまも全国で残っているが、今後は性差が目立ちにくいブレザー化が進みそうだ。(田中祐也)
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