北の大地にも桜前線到来 松前町、1982年の観測開始以来最も早く

阿部浩明
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 桜前線が、津軽海峡を越えて残雪の北の大地にやってきた。北海道南部の松前町は11日、道内トップを切って桜の開花を発表した。町内には気象庁の標本木がなく、町独自で開花宣言をしている。昨年より10日早く、1982年の観測開始以来、最も早い開花となった。

 この日正午、松前公園の標準木ソメイヨシノが6輪咲いているのを職員が確かめた。「さくら名所100選」にも選ばれている松前公園では、早咲きから遅咲きまで250種約1万本が咲き競い、約1カ月にわたって花見が楽しめる。22日には「松前さくらまつり」も始まる。

 静岡から妻と訪れた渡辺博夫さん(73)は「30年ぶりの松前で懐かしい。美しさは変わってないね」とうれしそうだった。

 日本気象協会は道内各地の開花日を、函館市16日、札幌市18日、帯広市21日、旭川市23日、釧路市5月4日などと予想している。(阿部浩明)

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