10代の子ども、特に女性による市販薬の乱用が増えている傾向が、国立精神・神経医療研究センター(NCNP)薬物依存研究部の調査でわかった。市販薬は、処方箋(せん)がなくてもドラッグストアやネットなどで手軽に入手できる一般的な薬。身近な人間関係や精神疾患など生きづらさを抱えた子どもたちが、不安の緩和や抗うつ作用などを期待して過剰に摂取しているとみられる。
NCNP薬物依存研究部は隔年で、入院病床をもつ全国の精神科医療施設に対し、その年の9、10月に通院または入院で治療を受けたすべての薬物乱用者の調査を実施している。医学的にも一般常識としても逸脱した使い方をしたケースが対象で、治療として適切に使われた場合は除く。
2022年は、1531施設…