国軍、民主派の抵抗に焦りか 各地で空爆、避難民急増 ミャンマー
バンコク=福山亜希
クーデターで国軍が権力を握ったミャンマーで、民主派への弾圧が激しさを増している。11日には国軍の空爆で大勢が死傷し、家を追われて避難する住民も増える一方だ。国軍側は強硬姿勢を崩していないが、その裏には民主派の根強い抵抗を抑えきれないことへの焦りがあるとみられる。
現地メディアによると、北西部ザガイン管区で11日午前7時45分ごろ、国軍の戦闘機やヘリコプターが民主派の式典を襲撃。爆弾を2発投下し、15分にわたり機関銃を撃ち続けた。現場では当時、民主派が独自の地方行政組織を設立する式典を開いていた。約150人が出席し、80人以上の遺体が確認されたという。
現場を撮影したとされる写真には煙がくすぶり、骨組みだけになった建物や焦げたバイクなどが写っている。BBCビルマ語放送は「犠牲者はさらに増える」と話す住民の声を伝えた。死者の数が100人以上になる可能性を報じたメディアもある。
グテーレス国連事務総長は11日、「国軍の攻撃を強く非難する」とする声明を発表。「負傷者への緊急の治療と援助を許可するよう求める」とし、「ミャンマー全土での国民への暴力を終わらせるよう、国軍に改めて要求する」とした。
国軍は攻撃を正当化
だが、民主派を「テロリスト…