東大の最新量子コンピューターに42億円 経産省 トヨタなども利用

若井琢水
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 経済産業省は14日、東京大学の最先端量子コンピューター導入に、費用の半額に当たる42億円を助成すると発表した。欧米と比べて国内での量子コンピューターの実用化が遅れているため、普及を後押しする。

 東大は2021年7月、川崎市の研究開発拠点に米IBMの量子コンピューターを導入した。今回83億円をかけて、処理能力が5倍高い最先端品を導入する。創薬や新素材開発などに利用できるクラウドサービスとして、トヨタ自動車や東芝などの企業や学生が共同で利用する。

 量子コンピューターを活用するための「クラウドプログラム」は、経済安全保障推進法に基づいて支援する特定重要物資に指定されている。経産省は国産プログラム開発を後押しするため、22年度補正予算で200億円を計上していた。(若井琢水)

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