「こんな厳重な警備は初めて」 事件後の岸田首相演説、千葉・浦安で
近藤咲子
岸田文雄首相は15日午後4時半すぎから、千葉県浦安市のJR新浦安駅前で街頭演説した。
開始約2時間前から、白いカッパやスーツ姿の警察官50人以上が会場周辺を巡回していた。その後、金属製の柵が次々に会場に運び込まれ、岸田首相が演説する駅前広場にある舞台の周囲をしっかりと囲った。
演説している最中には、警察官が通路沿いや聴衆の周囲に約2メートル間隔で並び、聴衆側を向いて警戒。警察犬も出動した。
岸田首相の街頭演説を聴いていた同市内の主婦(75)は「警察官がたくさんいて物々しい。前にもここで演説を見たけど、こんなに厳重な警備は初めて」と驚いた。「(和歌山の事件の)犯人は若い人と聞いた。不満がたくさんあったのかな」と話した。
男性会社員(23)=同市=は、和歌山市での事件について「暴力で変えるのではなく、選挙の仕組みを使って根本から変えていく必要がある。一票にも力はあるし、責任を持って選びたい」と話した。
浦安市内の会社員女性(54)は「和歌山の事件を携帯のニュースで知った。(ここでも起きうると考えると)正直怖いですよね」とぽつりと話した。(近藤咲子)
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