岬・洲本を結ぶ深日洲本ライナー 5月3日から運航
田中章博
大阪府岬町の深日(ふけ)港と、兵庫県洲本市の洲本港を55分で結ぶ深日洲本ライナーの運航が5月3日から始まる。定期航路再生の可能性を探る試み。昨年は6月運航開始だったが、新型コロナウイルスの感染が落ち着きを見せる今年は春の行楽シーズンでの開始となる。
運航は11月5日までの土日祝日とお盆期間限定で、1日4往復(計8便)。定員68人。料金は片道1500円(中学生以上)、小学生500円。前輪が外せるスポーツサイクルが最大31台積める(300円)。
両港を結ぶ定期航路はかつてあったが、明石海峡大橋開通などで利用が減り、1999年に廃止された。
航路再生は岬町が単独で2017年に始め、18年度からは洲本市との共同事業で国の交付金を受けて取り組んでいる。広域的な観光振興のほか、大規模災害発生時の物流ルートとしての役割を期待し、社会実験を実施している。
コロナ禍での中止もあったが、これまで4万3千人が利用した。淡路島はサイクリングコースとして人気があり、昨年度は自転車利用者が15%を占めた。
岬町まちづくり戦略室の担当者は「今年は気候のいいGW期間に運航できる。潮の香りを感じる海の移動も楽しみながら、観光やサイクリングに利用して、社会実験に協力してほしい」と話している。
予約受付は4月19日に開始予定。深日洲本ライナーの公式サイト(https://fuke-sumotoliner.com/)か、深日港発券所(072・447・6202)。(田中章博)
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