半導体工場、深刻な人材不足 九州の学生6割「働きたいと思わない」

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加藤裕則 伊沢健司
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 半導体工場の新設や増設が全国で進む中、生産にあたる人材の確保が大きな課題となりそうだ。世界的な半導体メーカー台湾積体電路製造(TSMC)が進出する九州では、産学官でつくる団体が、今後10年にわたって年間約1千人が不足するとの見通しを示した。行政や大学は危機感を抱き、育成に動き始めた。

 九州は半導体の生産額で全国の4割を占める。2021年秋、TSMCが熊本県に工場をつくると表明すると、国内外の取引先も九州への投資に動いた。

 九州経済産業局がTSMC進出発表の前後から今春までに企業が公表した半導体関連の設備投資を調べたところ、計57件で1兆8400億円にのぼった。

 ただ、設計や加工など生産にあたる人材が十分に確保できない恐れがある。九州経済産業局など産学官76団体でつくる「九州半導体人材育成等コンソーシアム」は昨秋~今年2月、九州の半導体に携わる791社に採用計画を尋ねた。

「半導体産業で働きたいと思わない」が6割

 回答のあった138社分について推計すると、九州の半導体関連企業が21年度に採用した数は計約2300人だったが、必要な人数に足りていなかった。さらに23~32年度の採用予定はそれぞれ3千数百人に上り、毎年1千人ほどが不足する見込みだ。

 教育機関も対策を急ぐ。熊本…

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