わが子は四つ葉のクローバー 地域に花開くダウン症児の家族会
太田康夫
■現場へ! 「声」の向こうに②
青空が広がった3月の週末。京都府大山崎町のバーベキュー場に、8組の家族の姿があった。シートの上でのんびりしたり緑の上でボール遊びをしたりする子どもたち、近況を語り合う親たち。昼食では、持ち寄った肉と野菜がたっぷりのポトフを共にした。ダウン症児とその家族「さくろーばー かぞくの会」の交流の集いだ。
会のリーダーで小学校教員の溝上敦子さん(47)=京都府八幡市=は、「協力しあって料理を作る。屋外で伸び伸び遊び、リラックスする。開放的になれるこの催しを楽しみにしてくれている家族も多い」と話す。
溝上さんは2021年9月、会の活動を紹介する投稿を「声」欄に寄せた。21番染色体を1本多く持って生まれた子どもたちを、幸運を運ぶ四つ葉のクローバーになぞらえ、幸せを願う内容だった。会の名前は、咲く+クローバーで「さくろーばー」。投稿にはコロナ禍でなかなか会を開けない中、家族同士がLINEでつながりあっている様子もつづっていた。長い制約の出口が見えたこの春、交流の様子を見ることができた。
溝上さんもダウン症の三女・…
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