アップルが米国で預金口座サービス 金利4%、全米平均の10倍
サンフランシスコ=五十嵐大介
米アップルと米金融大手ゴールドマン・サックス(GS)は17日、アップルが米国で運営するクレジットカード「アップルカード」の利用者向けに普通預金口座の提供を始めた。金利は年4・15%と全米平均の10倍以上となり、既存の金融機関などとの競争が激しくなりそうだ。
新サービスは手数料なしで、最低残高などの制限もないという。口座の管理はGSがおこなう。iPhone(アイフォーン)向けのアプリ「ウォレット」上で残高などの情報を確認できる。アップルカードで買い物をした際のキャッシュバック分が、自動的に口座に入金されるという。
アップルは先月、米国で「Buy Now Pay Later(今買って後で払う)」と呼ばれる決済サービスを始めるなど、テクノロジーを活用した金融サービス「フィンテック」分野に力を入れている。(サンフランシスコ=五十嵐大介)
- 【解説】
米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は、量的緩和策から脱却するため金融の引き締め策に転じており、これに伴って金利が急上昇しています。金利が低い銀行に預けていると損をすると考える顧客が増え、より利回りの高いサービスにお金がシフト
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