20日の部分日食、八丈島からライブ配信 実はレアな金環皆既日食
太陽の一部が月に隠される部分日食が20日昼過ぎ、天気がよければ沖縄県や小笠原諸島、伊豆諸島などで見ることができる。日本で日食を観察できるのは2020年6月以来で3年ぶり。
ユーチューブの朝日新聞宇宙部チャンネル(https://www.youtube.com/c/astroasahi)で、東京都の八丈島からライブ配信する。
太陽を直接見るのは目を痛め、最悪の場合には失明するおそれもある。観察には専用の日食グラスなどが必要だ。
日本の一部で見ることができるのは部分日食だが、世界では珍しい「金環皆既日食」と呼ばれる日食となる。3種類の日食が一度に起こる現象だ。
日食は、部分日食のほかに、太陽が月に完全に隠される「皆既日食」と、月が太陽を隠しきれずに月のまわりから太陽がはみ出してリング状に輝く「金環日食」がある。
金環皆既日食では、地球上のある場所では金環日食、別の場所では皆既日食、その周辺の広い範囲で部分日食が見られる。月が楕円(だえん)の軌道で地球のまわりを公転し、月と地球との距離が変わることで、月の見かけの大きさも少しずつ変化する。月が近いときは皆既日食に、少し遠いと金環日食になる。
今回の金環皆既日食は、13年11月以来。インド洋やオーストラリア、東ティモールなどでは皆既日食、インド洋や太平洋のごく一部では金環日食になるという。
ただ、日本で見られるのは部分日食で、しかも、限られた地域でしか見ることができない。
小笠原諸島では、午後2時40分ごろに太陽が最も欠ける。欠ける面積は小笠原諸島で16・2%、那覇市で6・8%。だが鹿児島県や四国の南部などでは1%未満で、日食の確認は難しいという。
次回、日本で日食を観察できるのは、30年6月で、北海道の大部分で金環日食、全国で部分日食が見られるという。(玉木祥子)
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