スポーツ×仕事どちらも100% 二刀流選手は労働力不足の切り札か

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金子智彦
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 スポーツ選手が競技生活と並行し、将来を見据えて別の仕事もする「デュアルキャリア」が注目されている。現役引退後に新たな進路を探る、ぶつ切りの「セカンドキャリア」とは異なり、同時に、二つ(デュアル)の仕事を本業とする二刀流のキャリアづくりだ。(金子智彦)

元Jリーガー社長が積極採用

 デュアルキャリアを目指すアスリートの採用に積極的な企業は増えている。

 「『競技しかやってきていないから何もできない』と自らの可能性にふたをしてしまっているアスリートが多い。一つのことに打ち込む思いや情熱は仕事にも転用できる」

 そう話すのは、ブランド品買い取り専門店「なんぼや」などを運営するバリュエンスホールディングス社長の嵜本(さきもと)晋輔さん(41)だ。

 嵜本さん自身も元プロサッカー選手。高校卒業後、J1ガンバ大阪に入団するも、出場機会に恵まれなかった。「来季の契約更新はありません。自分でチームを探してほしい」。3年目で戦力外通告を受けた。

 当時J1の二つ下のカテゴリーだった日本フットボールリーグ(JFL)で1年プレーした後、現役引退した。「自分の将来像が描けなかった」

 その後、父親が経営していた…

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