ロシア、招集令状の電子化をテスト 動員や徴兵逃れの阻止が狙いか
徴兵などの招集令状を電子化するテストが始まったと、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクの軍事委員会幹部が20日、明らかにした。インタファクス通信が伝えた。徴兵や動員などから逃れるのを阻止する狙いとみられ、政権は秋からの本格導入を目指している。
テストは、1日に始まった春の徴兵を使って行われている。政府のサイト「ゴスウスルーギ」にある個人アカウントに届けられ、SMSについては、まだ導入されていない。テストのため現時点では拘束力はなく、紙を使った招集令状のみが有効だという。
招集令状の電子化は、14日にプーチン大統領が署名して成立した。アカウントに届いた時点で受け取ったとみなされる。
受け取った時点から出国が禁止され、一定期間内に徴兵事務所などに現れないと、自動車の運転や不動産取引などが制限される。
昨年秋の部分的な動員では、発表後に多くの若者が国外などに逃れ、大きな混乱を招いていた。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら
- 【視点】
ロシアでは日本など以上にIT化が進んでいる面があり、特にこの記事の中にも出てくる「ゴスウスルーギ」というポータルサイトは、様々な行政サービス・手続きをオンライン上で一元的に処理できる優れものである。 「よくできたマイナンバー制度」「使える
…続きを読む

ウクライナ情勢 最新ニュース
ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]