ロシア、招集令状の電子化をテスト 動員や徴兵逃れの阻止が狙いか

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 徴兵などの招集令状を電子化するテストが始まったと、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクの軍事委員会幹部が20日、明らかにした。インタファクス通信が伝えた。徴兵や動員などから逃れるのを阻止する狙いとみられ、政権は秋からの本格導入を目指している。

 テストは、1日に始まった春の徴兵を使って行われている。政府のサイト「ゴスウスルーギ」にある個人アカウントに届けられ、SMSについては、まだ導入されていない。テストのため現時点では拘束力はなく、紙を使った招集令状のみが有効だという。

 招集令状の電子化は、14日にプーチン大統領が署名して成立した。アカウントに届いた時点で受け取ったとみなされる。

 受け取った時点から出国が禁止され、一定期間内に徴兵事務所などに現れないと、自動車の運転や不動産取引などが制限される。

 昨年秋の部分的な動員では、発表後に多くの若者が国外などに逃れ、大きな混乱を招いていた。

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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2023年4月21日8時46分 投稿
    【視点】

    ロシアでは日本など以上にIT化が進んでいる面があり、特にこの記事の中にも出てくる「ゴスウスルーギ」というポータルサイトは、様々な行政サービス・手続きをオンライン上で一元的に処理できる優れものである。 「よくできたマイナンバー制度」「使える

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