米ベッド・バス経営破綻 生活雑貨の老舗、ネット通販台頭で業績悪化
ニューヨーク=真海喬生
米生活雑貨小売り大手ベッド・バス・アンド・ビヨンドは23日、米連邦破産法11条(チャプター11、日本の民事再生法に相当)の適用を申請したと発表した。ネット通販の台頭などで業績が悪化し、赤字が続いていた。経営立て直しに向けた資金調達もうまくいかず、経営破綻(はたん)した。
負債は昨年11月時点で52億ドル(約7千億円)。連邦破産裁判所に提出した資料では負債は10億~100億ドルとしている。
ベッド・バスは1971年創業。寝具やキッチン用品など生活雑貨全般を扱う。天井まで商品を並べる陳列で人気を博した。だが、ネット通販の対応に遅れたほか、ライバル社との競争も激化し、7四半期連続で赤字を計上。今年に入り、資金繰りが悪化しているとして連邦破産法の適用を申請する可能性があると公表していた。
現在は生活雑貨を扱う360店と、子ども用品を扱う120店を展開している。今後は当面、店舗やネットでの販売は続け、資産の売却など整理・縮小を進めるという。(ニューヨーク=真海喬生)
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