10年弱で1.4倍に増えた米陸軍兵士 インド太平洋で進む米軍再編
ワシントン=牧野愛博
今年、米韓同盟は70周年を迎えました。米太平洋陸軍司令官や在韓米軍司令官を歴任したビンセント・ブルックス氏は在任中、同盟の強化に奔走しました。同時にブルックス氏は、台湾有事を起こさないための努力を強調します。
――在韓米軍司令官だった当時、北朝鮮は軍事挑発を続けていました。
私は米韓同盟を守ることに非常に積極的でした。米韓連合軍の司令官として、(米韓)2人の大統領に対し、同盟を軍事的に強化する責任がありました。
2017年と18年は本当に忙しかった。ミサイル発射の報告で目覚める日があまりにも多かった。原則として、最初に何が起こったのかを認識することに集中していました。韓国の米韓連合軍副司令官や国防相、韓国の合同参謀本部議長と連絡を取り合いました。
そのうえで、米軍の準備態勢に焦点を合わせ、日常的にワシントンとハワイに朝鮮半島で何が起こっているのかを伝え続けました。時々、私は在日米軍司令官と調整し、海の両側で態勢を整えていることを確認していました。
――バイデン政権は「北朝鮮が核兵器を使えば、金正恩(キムジョンウン)政権は終わる」と警告しています。
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