iDeCo、大手銀でも手数料無料に 先行ネット証券に追いつけるか
高橋諒子 聞き手・高橋諒子
老後に向けた資産形成のための「iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)」で、運営管理手数料を無料にする動きが大手銀行で広がっている。昨秋の制度改正で加入できる対象者が広がったこともあり、先行するネット証券に少しでも追いつきたい考えだ。
「運営管理手数料が、ずーっと0円」
「投資を通じた社会貢献を後押し!」
イデコの新プランを紹介する、りそな銀行のウェブサイトにはそんな言葉が並ぶ。今までのプランでは、2年の無料期間が終わると最大月322円の管理手数料が必要だったが、4月に始めた新プランではずっと無料になる。
りそな銀の担当者は「イデコは、退職金の運用や相続など老後の資産管理サービスにもつながりうる顧客との接点として欠かせない」と話す。同行の顧客層の中心は40代だが「手数料を気にする若い世代も取り込みたい」とする。
無料化に踏み切ったのはりそなだけではない。
みずほ銀行はこれまで、掛け…