立てなくても…レッサーパンダ風太まもなく祝20歳 人間なら90歳
重政紀元
人間のような立ち姿で人気を呼んだ千葉市動物公園のレッサーパンダ「風太」が7月に20歳を迎える。同園は記念ロゴを作り、イベントやグッズに活用してお祝いムードを高める。
ロゴは風太の立ち姿を横向きに描いたイラストと20歳記念の文字を組み合わせた。園の職員が原案からデザインまで担い、4案から園内の投票で決めた。風太の誕生日の7月5日は通常だと休園日に当たるが、臨時開園して来園者と誕生日を祝うイベントを企画している。
風太が有名になったのは朝日新聞が2005年5月に「立てるんです」という見出しとともに立ち姿を掲載した記事。写真集の出版、テレビCMに登場するなど一大ブームになった。
レッサーパンダの20歳は人間の年齢だと90歳前後になる。以前のように立ち姿を見せたり、やぐらに登ったりすることはなくなった。20年末には右ほおの炎症でエサが食べられなくなり、一時は体重が2割ほど減少。昨年も排泄(はいせつ)機能の不調で2カ月ほど展示をやめて休養していた。
16日にも体調を崩して展示場に出すのを中止。24日からは様子を見ながら午前中だけ展示しているという。同園は「気温の変化が激しかったため。深刻ではない。無理をさせず無事20歳の誕生日を祝ってあげたい」としている。(重政紀元)