スーダン在留邦人、新たに5人ジブチに退避 民間機で日本に帰国へ
外務省は27日夜、戦闘が続くアフリカ北東部スーダンから新たに在留邦人とその家族計5人が同日、カナダの協力で近隣国ジブチに退避したと発表した。5人は新たに退避を希望し、スーダンの首都ハルツームの北にある空軍基地から出国したという。5人とは別に1人の在留邦人が同日、ヨルダンに退避した。スーダンからの退避者は計65人となった。
一方、ジブチに退避した日本人について、政府はジブチを民間機で28日午前(日本時間同日午後)にも出発し、日本に帰国させる方向で調整していることが分かった。複数の政府関係者が明らかにした。
日本時間27日午前までにジブチに退避した日本人とその家族は55人。このうち日本への帰国を希望する人が、現地で邦人保護などに当たっている武井俊輔・外務副大臣とともにジブチを出発する予定だという。
ジブチに滞在中の55人の内訳は、スーダンの首都ハルツームからスーダン北東部のポートスーダンに陸路で移動し、そこから自衛隊機でジブチに退避した人が45人、フランスの協力でハルツーム郊外の空軍基地などから出国した10人。
松野博一官房長官は25日の記者会見で「政府としては希望に応じ、速やかな帰国のために、できる限りの支援を行っていく」と述べていた。