第3回「心意気だけでやっている」 絵本選びぬく本屋が店名に込めた思い

有料記事

小林直子
[PR]

 流行していても、内容に納得できない本は置かない。売れていなくても、おすすめしたい本は積極的に置く。

 絵本や児童書を専門的に扱う「子どもの本& クーベルチップ」(横浜市南区)。大人が8人ほど入ったらいっぱいになるスペースに並ぶ約1500冊は、店を営む中村裕子さん(67)と神保佳子さん(57)のえりすぐりだ。

 読んでみて、良いと思った本を1冊ずつ専門の取次店から仕入れている。1冊売れたら、また1冊を仕入れていく。「本を届けたいという心意気だけでやっている。もうからないですよ」と中村さんは笑う。

 2人の小さな本屋がオープンしたのは2016年8月。中村さんも、神保さんも、出版社や書店で働いたことはない。「無謀だった」と口をそろえる。

親子で通える「拠点」があれば

 中村さんは、30代の息子2…

この記事は有料記事です。残り1194文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら