大阪府立図書館の司書、勤務先で71冊借り減給 貸し出し上限5倍超

宮崎亮
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 勤務先の図書館から貸し出し上限冊数の5倍を超える図書を借りたとして、大阪府教育委員会は28日、府立図書館の40代司書を減給1カ月(10分の1)の懲戒処分にし、発表した。

 府教委によると、司書は、貸し出し上限が12冊と知りながら、司書のみが業務で利用できる「図書館情報システム」で貸し出し手続きをした図書を、自宅に持ち帰るなどしていた。

 2月、図書館業務の一部を請け負う業者が、返却の催促メールなどが届かない利用者のリストに、71冊を借りている人物がいると気づき、発覚した。司書のメールボックスの容量がいっぱいだったため、催促メールが届かなかったという。

 また司書は、返却期限が過ぎた図書を持参しないまま、システムを使って返却、再貸し出しの手続きをしたこともあったという。

 司書は府教委に対し、「利用者からリクエスト予約が入れば、その本は速やかに返していた」と話しており、昨年冬ごろに上限を超えて借りていることを自覚したと説明している。

 府立図書館は二つあり、いずれも再発防止のため、司書が私用で図書を借りたり返したりする際は、本人以外の司書がシステムを使う運用に改めたという。宮崎亮

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