第7回紙の本売るためにできること 「ハマの本棚」が挑む書店の再定義とは
聞き手・伊藤良渓
明治時代の創業以来、横浜を中心に関東地域で愛され、「ハマの本棚」の異名をとる有隣堂。まちの書店の魅力や「書店の再定義」とは。広報・マーケティング部長の渡辺恭(ただし)さん(55)と同部の市川紀子さん(48)に聞いた。
――ハマの本棚の異名をどう受け止めていますか
渡辺 小さい頃から、本とふれあう場所だったというお客さん、地元の方が多く、いいイメージを持っていただいているのかなと感じます。
市川 横浜関連や地元出版社の本について、使命感をもってコーナーを設けています。特に伊勢佐木町本店には「変わらない魅力」があると思います。地下1階から5階まで、文芸書やコミック、人文系の専門フロアや文具フロアなど、豊富な品ぞろえが本店の強みです。
「ここに来ればなんでもそろう」と信頼していただく度合いの強さが他店舗とは違う。オールラウンドに対応できる店舗です。
「書店の再定義」が必要
――近年は「独立系書店」が増えています
市川 独立系書店の店主の目…
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