米2銀行の破綻、反省する監督当局 緩めた規制はトランプ前政権時に

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ワシントン=榊原謙 ニューヨーク=真海喬生
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 3月の米2銀行の経営破綻(はたん)について、監督を担う米金融当局が規制・監督体制を検証し、28日に報告書を公表した。金融当局の監督が不十分だったことも一因で、米連邦準備制度理事会(FRB)は落ち度を認めたうえで、規制・監督を再び強める方針を示した。

 FRBと米連邦預金保険公社(FDIC)が公表した報告書は、シリコンバレーバンク(SVB)とシグネチャーバンクの破綻の大きな原因が2行のずさんな経営にあると批判。「教科書に載るような経営の不始末」(バーFRB副議長)などと指摘した。

 そのうえで、FRBは「SVBへの監督は十分な力と切迫感をもって機能しなかった」「リスクの特定と対策が遅れた」とし、FDICも「もっと早く監督上の措置を強化できたはずだ」などと当局の失策も全面的に認めた。

 失敗の背景にあったのが、ト…

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