世田谷区役所の建て替え、最大半年遅れ 大成建設「施工計画甘く」

松田果穂
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 老朽化に伴い建て替え工事中の東京都世田谷区役所について、工事を請け負う大成建設は30日、9月に完了予定だった新たな「東棟」の一部建設と区民会館の建て替えが最大6カ月程度遅れる可能性があると発表した。消防検査などの日程を短く見積もるなど工程を見誤ったことが原因という。

 同社によると、対象となった工事は3期に分けた工期の1期目に当たる。工期の延長は昨年12月に続いて2回目で、今回の遅れが2、3期目の工事に影響すれば、すべての工事の完了が当初の計画から6カ月遅れの2029年4月になる恐れがあるという。同社は7月にも今後の見通しを区に報告する。

 同社の担当者は記者会見で「施工計画が甘かった」と謝罪。保坂展人区長は「(同社の説明が)にわかに信じがたい。損害賠償についても協議を行う」とコメントを出した。(松田果穂)

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