帰還困難区域の家から女性用下着を盗難、元警官に有罪判決 福島

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 原発事故で住民が避難中の民家に侵入し、女性用下着などを盗んだとして邸宅侵入と窃盗の罪に問われた福島県警災害対策課特別警ら隊の元巡査部長の男(39)=金沢市=の判決が30日、福島地裁であり、三浦隆昭裁判官は懲役2年執行猶予3年を言い渡した。閉廷後、取材に応じた元巡査部長は控訴しない方針を示した。

 判決によると、元巡査部長は昨年10月4~6日、勤務中や帰宅後、大熊町や富岡町の帰還困難区域内の空き家3軒に侵入し、女性用下着など約30点(5700円相当)を盗んだ。

 三浦裁判官は「警察官としての知識や立場を悪用し、空き家に侵入し、下着などのプライバシー性の高いものを盗み、被害者に対して強い嫌悪感を生じさせ、警察全体に対する信頼を失墜させる悪質な犯行」と指摘。一方で、懲戒免職処分など一定の社会的制裁を受けているなどとして執行猶予付き判決が妥当とした。

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