保育園で給食中に男児が意識不明の重体 愛媛県と新居浜市が指導監査

堀江泰史
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 新居浜上部のぞみ保育園(愛媛県新居浜市中村2丁目)で生後8カ月の男児が給食中に意識不明の重体となった事故で、県と市は31日午前、児童福祉法などに基づく指導監査に入った。事故原因を調べるため、事実関係や施設の運営状況、再発防止策などを聞き取る。

 午前10時、県と市の職員ら約10人が園に入った。報道陣が正面玄関を取り囲み物々しい雰囲気になった。県と市、園によると、指導監査は午後4時前まで続き、園長らから事情を聴いたり、事故の事実関係や施設の運営状況など必要な書類の提出を受けたりした。園は6月2日に2回目の保護者会を開く。

 園によると、事故は5月16日午前10時半ごろに起きた。20代の保育士が男児にスプーンで給食を食べさせていた。リンゴ(縦7ミリ、横2ミリ、厚さ3ミリ)を2片、口に含ませたところ、息をしなくなった。男児は松山市内の病院で治療中だという。

 男児は同月9日から通園を始め、滞在が短時間のならし保育中で、給食は15日から始めていた。

 園は社会福祉法人新居浜社会福祉事業協会が運営し、1978年に開園。これまでに、同様の重大な事故は起きたことがないとしている。(堀江泰史)

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