逃がせば罰則 きょうからアカミミガメ、アメリカザリガニ規制開始
ペットとしてなじみがあるアカミミガメ(ミドリガメ)とアメリカザリガニが1日、生態系に与える影響が大きいとされる「条件付特定外来生物」に指定された。つかまえたり、飼ったりすることは認められるが、野外に逃がしたり、許可無く売買したりすることが禁止される。
両種とも米国から持ち込まれた外来種。アカミミガメが増えると、在来のカメの生息場所を奪ったり、レンコンやイネの食害を起こしたりする。アメリカザリガニは動植物を食べ荒らし、水質を悪化させることにもつながる。しかし、環境省の調査ではアカミミガメは約110万世帯約160万匹、アメリカザリガニは約65万世帯約540万匹も飼育され、野外に逃がす人も後を絶たない。
拡大を防ぐため、政府は今年1月に輸入や売買、放出を原則禁止する政令を閣議決定。捕まえたその場で逃がす「キャッチ・アンド・リリース」は認められているが、一度飼育を始めると逃がすことはできなくなった。違反すれば、3年以下の懲役や300万円以下の罰金が科される。
対応に迷う場合は、自治体に連絡したり、環境省の専用ダイヤル(0570・013・110)に相談したりするよう呼びかけている。(市野塊)
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