給食、あえて対面に戻さない学校も コロナで見つけた時間の使い方

有料記事

高嶋将之
[PR]

 コロナ禍で「教室の前方を向いて黙食」が定着した学校給食。コロナの感染症法上の位置づけが5月8日、季節性インフルエンザと同じ5類に移行したことで、給食の時間は机を対面にする学校も出てきた。一方、ある理由から、あえて対面に戻さない学校も。感染者が出続けるなか、学校の対応は様々だ。

 「いただきます」

 5月15日の昼、東京都世田谷区立船橋小学校。4年生のクラスで25人ほどの児童が4~5人のグループに分かれ、机を向かい合わせにして給食を食べ始めた。同校では黙食は昨秋からやめていたが、5類移行や感染状況が落ち着いていることを踏まえて、この日、3年ぶりに対面にした。

 15日のメニューはきつねうどん、大根とじゃこのサラダ、青のりのフライドポテト、牛乳。4年生は入学直前にコロナ禍が始まったため、クラスの児童にとって机を向かい合わせにするのは入学以来初めて。楽しくおしゃべりしながら食べ終えた。

 女子児童の一人は「友達と一緒に笑って、おなかもいっぱいになれてうれしい」と笑顔を見せた。担任の鈴木菜月教諭(35)は「これから食事をする楽しさを感じる子が増えると思う」と話す。

記事の後半では、ある理由から対面に戻さないままの学校を紹介します。また、小児科専門医で子どもの発達に詳しい専門家に、対面給食の意義について語ってもらっています。

 コロナ禍のもとで同校は、給…

この記事は有料記事です。残り2012文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら