米半導体大手エヌビディアの時価総額が30日、一時1兆ドル(約140兆円)を超えた。対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」などの生成AIブームを追い風に、テック業界を支える黒衣役だった企業への期待も急速に高まっている。
「計算の高速化と生成AIで、我々は新しいコンピューティングの時代の転換点を迎えている」。前日の29日、ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は故郷の台湾でのイベントで、トレードマークの黒い革ジャン姿でそう訴えた。
同社の株価は30日、一時過去最高値の419ドルをつけ、時価総額が1兆ドルを突破。米IT大手アップル、マイクロソフト、グーグル親会社のアルファベットなどに次ぐ世界6位に浮上し、米メタや米テスラを超えた。日本企業でトップのトヨタ自動車の約5倍、米半導体大手インテルの約8倍にのぼる。
エヌビディアは24日の決算…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら