ウクライナに「国境越えて武力示威する権利ある」 英外相が見解示す
英国のクレバリー外相は30日、訪問先のエストニアで会見し、ウクライナには国境を越えて軍事目標を設定する自衛権があるとの見解を示した。
会見で、英メディアの記者は、ロシア軍によるドローン攻撃が連日のように続く中、ウクライナがモスクワへ反撃する正当な権利を有すると考えるかと質問。これに対し、クレバリー氏は「一般論」とした上で、「国境を越えた軍事目標は、国家の自衛権の一部として正当であると国際的に認められている」と語った。
また、クレバリー氏は「ウクライナには当然、自国内で自衛する正当な権利があり、ウクライナに向けられるロシアの軍事力を弱めるために、国境を越えて武力を示威する権利も有している」とも述べた。
ただ、30日にモスクワで起きた集合住宅へのドローン攻撃については詳細を知らず、推測で話すつもりもないとして、コメントしなかった。
ロシアでは、大統領府がある首都モスクワのクレムリンが5月3日にドローン攻撃を受けるなどしており、ロシア側は30日の攻撃も含めて、ウクライナによる攻撃と主張。ウクライナ側はいずれの攻撃についても関与を否定している。(ロンドン=金成隆一)
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