保育園でリンゴ食べた後の事故相次ぐ 鹿児島で生後7カ月の女児死亡

[PR]

 鹿児島県姶良(あいら)市の私立認可保育園で、のどに異物をつまらせて意識不明の重体になっていた生後7カ月の女児が亡くなったことがわかった。保護者の代理人を務める弁護士が明らかにした。

 園の説明によると、4月18日午後、保育士がすり下ろしたリンゴを女児に食べさせた後、仰向けに寝かせていた。保育士は女児の着替えを取りにいき、戻ってきたところで異変に気づき、背中をたたくなどしたという。心肺停止状態で病院に運ばれて入院していたが、弁護士によると5月28日に亡くなったという。

 姶良市は医師や弁護士らでつくる事故検証委員会を設け、6月5日に初会合を開く。原因や再発防止策について年内に報告書をまとめる予定だ。

 愛媛県新居浜市でも5月16日、保育園で給食を食べていた生後8カ月の男児が意識不明の重体になった。保育士がスプーンでリンゴ(縦7ミリ、横2ミリ、厚さ3ミリ)を2片、男児の口に含ませたところ、息をしなくなったという。松山市内の病院で治療している。県と市は31日、児童福祉法などに基づく指導監査に入った。

 内閣府が保育施設向けにまとめたガイドラインでは、リンゴはつまりやすい食材の一つであるとして、離乳食の完了前の子どもに食べさせるときには加熱するといった配慮を求めている。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら