規制委がチャットGPT活用を検討 「一般向け文章を分かりやすく」

福地慶太郎
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 原子力規制委員会の山中伸介委員長は31日の定例会見で、規制委の業務で「ChatGPTチャットGPT)」を活用する検討を始めたことを明らかにした。定例会合の議論の要約や、安全規制のルールを一般向けに発信する文章の作成などへの活用を想定しているという。

 チャットGPTはインターネット上で使える対話型のAI(人工知能)で、質問や依頼文を入力すると、文章で答える。

 山中委員長は、原子力分野は専門用語が多く、外部から分かりにくいと指摘されているとして、「職員がつくる科学的・技術的に正しい文章を、一般の方にも分かりやすい内容に直すのを手伝ってもらえると思う」と述べた。

 ただ、チャットGPTの回答には誤りが含まれる場合もあるため、示された内容を精査せずにそのまま活用することは「あり得ない」と強調。公表している審査資料で黒塗りになっている原発のテロ対策といった機密情報も、活用の対象外とする考えを示した。福地慶太郎

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