子どもの車内置き去り撲滅を 福岡でラーメン51%割引キャンペーン
車内に子どもを取り残すと命に関わる季節になった。日本自動車連盟(JAF)福岡支部は、ラーメン店とコラボレーションして、会員向けに子どもの置き去り撲滅キャンペーンを始めた。ラーメン1杯330円と、物価高の中では破格の価格設定だ。
その名も「NO MORE 車内置き去り!キャンペーン」。福岡県内で7店舗を展開する「三味(さんみ)」(福岡市)と協力し、会員がJAF公式アプリ内のクーポンを利用すると「元祖トマトラーメン」(税込み680円)が51%引きになる。51%引きにしたのは、真夏の炎天下で日よけ対策なしの車内の平均温度が51度になるからという。
JAFの実験では、外気温が35度の日に、正午から4時間にわたって条件の違う車5台の車内温度を計測すると、対策なしの車内では最高で57度、窓を3センチ開けても最高で45度に上ったという。
昨年5~9月、福岡県内では子どもの車内閉じ込めによるJAFへの救援要請は49件あった。
JAFが昨年末~今年1月に実施したアンケートでは、少しの時間でも子どもを車内に残したまま車を離れたことがあると回答した人は、55%に上っている。
「初夏であっても車内温度が高くなることがあるため、短時間でも子どもを車内に置き去りにすることは非常に危険。いかに危険かをラーメンでかみしめて」と担当者は呼びかける。キャンペーンは7月末まで。(小川裕介)
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