北朝鮮が31日、予告していた「軍事偵察衛星」を打ち上げた。墜落して失敗に終わったが、すぐに「2回目の打ち上げ断行」を表明した。日本や国際社会はどう受け止めたのか。
北朝鮮の軍事偵察衛星を積んだとするロケットの発射を受け、日本政府は31日午前8時過ぎ、岸田文雄首相らによる国家安全保障会議(NSC)の4大臣会合を首相官邸で開き、対応を協議した。岸田首相からは「気を抜かないように」との指示があったという。
自衛隊は、地対空誘導弾「PAC3」の部隊を南西諸島に、迎撃弾「SM3」を搭載するイージス艦を東シナ海にすでに展開しており、急ぎ迎撃態勢を整えた。ただ、沖縄県の石垣島では、より視界が開けた駐屯地外の埋め立て地にPAC3の部隊を設置する計画だったが、できなかった。台風2号の接近に伴い、埋め立て地に向かう橋が通行止めになる可能性があったためとみられる。
防衛省で記者団の取材に応じた浜田靖一防衛相は、石垣島での経緯について「運用の詳細はお答えしない」と説明を避けつつ、「緊張感をもって警戒監視などの対応に引き続き万全を期す」と強調。ミサイルの破壊措置命令を、北朝鮮が衛星を打ち上げる期間として通告した11日までは継続する方針を示した。
衛星解析度は「著しく劣る水準」
日本政府内には、北朝鮮が2…
- 【視点】
今朝31日早朝、那覇市内の自宅でスマホから飛び出したJアラートと、直後に外で鳴り響いた「警報音」に叩き起こされ目を覚ましました。街の防災無線から聞こえてきたのは「6時28分頃、ミサイルが発射されたものとみられます。建物の中、または地下に避難
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