マイナ利用拡大が前提、かすんだ論点 議論深まらぬまま改正案成立へ

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渡辺淳基 鈴木友里子
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 マイナンバー法など関連法改正案が、2日の参院本会議で成立する見通しとなった。マイナンバーカードをめぐるトラブルも重なり、国会では健康保険証をマイナカードに一体化させることの是非に質疑が集中。他にも重要な論点はあるが、ほとんど触れられなかった。

 31日午後の参院特別委員会。立憲民主党の岸真紀子氏は、トラブルが続くなかで法案の採決を急ぐ政府の姿勢を追及した。

 「命に関わるという自覚があるのか。保険証の廃止は時期を見送るか、廃止をやめるべきだ」

 マイナンバーの利用範囲の拡大などを含む今回の一括法案は3月に閣議決定され、4月14日の衆院本会議で審議入りした。当初から議論が集中したのが、健康保険証の機能をマイナンバーカードに載せる「マイナ保険証」の扱いだ。

 国民一人一人に共通番号を付…

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