昭恵氏、安倍氏後継議員の「公認」を直談判 茂木幹事長らと面会

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 安倍晋三元首相の妻・昭恵氏は31日、自民党本部で茂木敏充幹事長らと面会し、元首相の後継議員を次期衆院選でも小選挙区で公認するよう求めた。次期衆院選で山口県の小選挙区は4から3に減るが、4選挙区とも自民議員が独占している。1人は小選挙区から立候補できなくなるなか、直談判した形だ。

 元首相の後継議員は吉田真次衆院議員。昭恵氏は吉田氏の後援会会長に就く予定だ。昭恵氏は茂木氏らに対し「主人の選挙区は(今後も)吉田氏に継いでほしい。吉田氏を小選挙区からお願いしたい」などと要望。茂木氏は「県連の意向を尊重しながらやっていく」と応じたという。

 吉田氏が4月の補欠選挙で立候補した現山口4区は、林芳正外相が地盤とする現3区の大部分と一緒になって新3区になる。吉田氏と林氏のどちらかが小選挙区から立候補できず、県連で調整している。

 昭恵氏は森山裕選挙対策委員…

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2023年5月31日23時3分 投稿
    【視点】

    「主人の選挙区は吉田氏に継いでほしい」。昭恵さん、選挙区は亡きご主人のものではなく、吉田氏のものでもなく、そこに住む国民のものです。

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    星野典久
    (朝日新聞政治部次長)
    2023年6月1日0時33分 投稿
    【提案】

    藤田編集委員が指摘しているように、選挙区は安倍元首相の所有物ではありません。選挙区を「継ぐ」「継がない」という発想で捉えてしまうのは、その地盤が「既得権益」であるという認識が根本にあるからでしょう。同じ山口県の岸信千世氏の世襲や、岸田首相の

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