「異次元の少子化対策」をめぐり、岸田文雄首相は5月31日、来年度から3年間の集中期間に実施する「加速化プラン」の予算規模について、年3兆5千億円規模とするよう関係閣僚に指示した。政府内では3兆円規模で検討されていたが、高等教育費などの支援を積み増す。政府が6月1日に示す「こども未来戦略方針」の素案に盛り込む。
後藤茂之経済再生相は首相との協議後、記者団に「加速化プランの予算額は、全体として3兆円台半ばでまとめるよう指示を受けた」と述べた。高等教育費のほか、貧困対策、虐待防止、障害児、医療的ケア児への支援を拡充するという。
政府はこれまで、児童手当の拡充などを含む加速化プランの規模を約3兆円と想定。社会保障の歳出削減▽社会保険料に上乗せする「支援金制度」▽既定予算の活用などを財源として掲げ、それぞれ約1兆円ずつ捻出する案を検討してきた。
5千億円規模、財源の裏付けは…
今回の首相の指示により、約…
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- 【提案】
岸田内閣が打ち出した目玉政策が少子化対策と防衛力強化であることは明らかです。次の衆院選にはその財源を明確に示して民意を問うべきです。 今の歳出の見直しやむだの削減はどうするのか。足りない分の歳入増は借金か増税か。そこを詰められないまま、
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