次期衆院選について公明党は31日、現職を抱える大阪、兵庫の6小選挙区の公認候補発表に踏み切った。前回選まですみ分けをしていた日本維新の会がこれらの選挙区への候補擁立をめざす中、現有議席を死守する姿勢を強調した格好だ。公明が誇る「常勝関西」を維持できるのか。維新との神経戦は激しさを増している。
6小選挙区のひとつである大阪16区(堺市堺区、東区、北区)。同区選出の北側一雄副代表は31日、党本部の発表を受け、地元・堺市で記者会見した。北側氏は次期衆院選で同区からの立候補を見送り、後継として山本香苗参院議員が立候補することになったと語った。北側氏は「元気なうちに世代交代をさせていただいた」と説明。次期衆院選で比例区からの立候補については「全く白紙の状態」と述べた。
維新が6小選挙区に候補擁立を目指していることには、「我が党が現職をもっている選挙区で次の衆院選を戦わない選択肢はない」と強調。ただ、維新と協議する可能性については「現時点で協議は一切なされていない」とする一方、「関西において維新は拠点ですから、(維新代表の)馬場(伸幸)さんと何らかの話をする機会はあるかもしれない」と含みを持たせた。
維新の伸長 「常勝関西」 が直面する危機
公明は全国に9人いる衆院小…
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