白浜で初めての演劇祭を開催 舞台のテーマにしたのは三つのS

勝部真一
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 「南紀白浜演劇祭S」が4日、和歌山県白浜町のホテルシーモアで初めて開かれる。白浜(Shirahama)、海(Sea)、持続可能性(Sustainability)の三つの「S」をテーマに、さまざまな作品が披露される。

 地域を演劇で盛り上げようと、演劇関係者や地元会社員らで作る実行委員会が準備を進めてきた。全国的に活動するアーティストのほか、地元の人たちが主演する舞台もある。

 午前10時半に開場、6演目が披露される。午後4時からのミュージカル朗読劇「白浜竹取物語」(約45分)は、この演劇祭に合わせたオリジナル作品で、脚本はドラァグクイーンとしても活動するエスムラルダさん。白浜の竹をモチーフにメッセージ性あふれる物語を、コミカルに描く。

 午後3時半からの「海の豊かさを守ろう」(約20分)には、町内の会社員らが出演する。ペットボトルなどに扮し、「SDGs」をテーマにプラスチックたちの物語を展開する。

 このほかの演目は、演舞「白浜の生命の喜び」(午前10時45分、約15分)出演・なかええみ▽ひとり芝居「旅立ちの詩~彼女たちの羅針盤~」(同11時半、約70分)出演・谷ノ上朋美▽ひとり芝居「わたし」(午後1時半、約50分)出演・関根淳子▽新宿2丁目発ドラァグクイーン・ユニット「八方不美人」による音楽ライブ(同2時半、約30分)出演・エスムラルダ、ちあきホイみ。

 実行委員で「白浜竹取物語」の演出なども担当している増田雄さんは「白浜だから発信できる題材を見てもらいたい。今後も続けて白浜に演劇文化が根付いて、地域の活性化にもつながってほしい」と話す。

 チケットは税込み3千円。1枚のチケットで、全ての演目が観覧でき、入退場は自由。開場はそれぞれの演目の15分前。予約、問い合わせは演劇プロデュース会社MTC(050・3699・3171)。(勝部真一)

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